キャッシュレスとデータ利活用
以下の記事で興味深い一文があったので紹介する。
平井前IT担当相はなぜキャッシュレス化を憂えるのか(https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00067/111800053/?n_cid=nbponb_twbn)
“”クレジットカード会社が使えるデータを持っているかというと何もない。実質的に活用可能なデータを持っているのはPOS(販売時点情報管理)データを握っているところくらいだろう。””
CLOに取り組んできたカード会社は何を思うか。またPOSデータ(≒購買データ)をもつ大手流通・小売はどう動くか。当初決済データの利活用がキャッシュレス推進のモチベーションと宣っていたQR決済事業者の多くも、サービスローンチから1年以上たつ現在において、こと決済データの利活用の観点では有効な活用が出来ているようには見えない。
足もと注目を集めているキャッシュレス還元事業(経済産業省)、また同事業終了後に開始が予定されているマイナポイント還元事業(内閣官房、総務省)など一般消費者にとって事業趣旨・詳細が伝わりにくいキャッシュレス推進政策が各省庁にて続くなか、改めてキャッシュレス推進意義の明確化(≒優先順位をどうするか)および省庁横断での政策立案が必要ではなかろうか。(後日追記予定)