ニューリテールのas a service化
近年注目を集めていたAmazonGOであるが、仕組みの外販が始まる模様。
その基本的なポイントは、
「クレジットカード登録と課金」
「店内の顧客追跡とバーチャルカートの処理」
「退店後のレシートなどの処理」
の主に3つとのこと。決済及び画像処理までがパッケージ化されたもののように見える。
一方、中国のプラットフォーマー阿里巴巴は、LSTと呼ばれる、中小企業向けの決済・物流・データ分析までをパッケージ化した仕組みを既に提供している。Amazonのソリューションより対象にしているサービス範囲が広い。
アリババ集団が展開する「LST(零售通:Ling Shou Tong)」とは、地方の中小の小売店や家族経営で成り立っている零細の小売店、いわゆる“パパママストア”に対して、飲料・食料などを含む日用品・消費財分野で、仕入れ、物流、デジタルマーケティングなどの機能をプラットフォームとして提供し、会員組織(ネットワーク)化したものだ。
プラットフォームに登録し、ネットワークに参加した小売店は、国内外の多くのブランドやメーカーがLSTの提供するBIツール(専用サイト)上に出店した“旗艦店”を通じて、商品を発注・仕入れできる。発注した商品は、アリババがEC向けに中国全土で構築した物流網を使って店頭まで数日のうちに届けられる。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00249/00004/
対中小企業向けの決済・物流・データ分析までをセットにした包括ソリューションは日本ではまだ見られていない。
同分野の今後の動向を注視していきたい。